Looopでんきは、JEPX(日本卸電力取引所)のスポット市場価格に連動した市場連動型の電気料金プランを提供する新電力サービスです。
最大の特徴は、電気料金が30分ごとに変動すること。市場価格が安い時間帯に電気を集中して使うことで、従来の固定料金プランよりも電気代を大きく抑えられる可能性があります。
運営する株式会社Looopは、太陽光発電や蓄電池、VPP(仮想発電所)事業など、再生可能エネルギーを軸に幅広く事業を展開している企業です。Looopでんきの公式アプリでは、リアルタイムの電気予報や節約アドバイス機能が充実しており、「今日の安い時間帯はいつか?」を手軽にチェックできます。
ここでは、Looopでんきの料金プラン・メリット・デメリット・申し込み方法までをわかりやすくまとめました。
Looopでんきの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Looop |
| 主力プラン | スマートタイムONE |
| 料金体系 | 市場連動型(30分ごとの変動料金) |
| 対象エリア | 全国(沖縄電力エリアを含む) |
| 解約金 | なし |
※最新の料金や供給エリアは公式サイトでご確認ください。
電気料金プラン
市場連動型「スマートタイムONE」の仕組み
Looopでんきの主力プランはスマートタイムONEです。このプランの電気料金は、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。
① 電源料金(30分ごとに変動) JEPXのスポット市場価格に連動して、30分ごとに単価が変わります。これがLooopでんき最大の特徴です。市場価格は需給バランスによって常に変動するため、電気が余っている時間帯(昼間の太陽光発電が多い時間帯など)は安く、需要が集中する時間帯は高くなる傾向があります。
② 固定費部分(託送料金相当 + サービス料金) 託送基本料金相当単価(送配電網の使用料に相当)と、託送従量料金相当単価、サービス料金(全エリア共通7.00円/kWh)は固定です。この部分は市場価格によって変動しません。
③ 再エネ賦課金 国の制度に基づく再生可能エネルギー発電促進賦課金で、全ての電力会社で共通にかかります。
つまり、自分でコントロールできるのは主に「①電源料金」の部分です。安い時間帯に洗濯機や食洗機をまとめて回すなど、電気の使い方を工夫することで節約につながります。
スマートタイムONE 料金表
| 区分 | 基準単位料金 | |
|---|---|---|
| 託送基本料 金相当単価 | 実量契約 1kW につき | 295.9円 |
| SB・主開閉器契約 1kW につき | 236.5円 | |
| SB・主開閉器契約 SB契約:5A | 118.25円 | |
| SB・主開閉器契約 SB契約:15A | 354.75円 | |
| 電力量料金 (1kWhあたり) | 30分ごとに変わる電源料金 | JPEXスポット市場価格 2025年度平均は11.65円 |
| 託送従量料金相当単価 | 8.24円 | |
| サービス料金 | 7.00円 | |
料金表の注意点
- 料金は全て税込です
- 「30分ごとに変わる電源料金」はJEPXのスポット市場価格に基づいて決定されます。翌日までの電源料金単価は、公式サイトやアプリから確認できます
- 電源料金の計算方法:お客さまの30分ごとの電力使用量 ×{その30分ごとのエリアプライス ÷(1 – エリア損失率)× 1.1(消費税等相当額)}
- エリア損失率や託送従量料金相当単価などの詳細は、公式ページをご確認ください
- 実際の料金は市場状況により変動します。公式サイトのシミュレーターで最新の試算を確認することをおすすめします
Looopでんきの燃料費調整単価について
Looopでんきには燃料費調整額が発生しません。
一般的な電力会社の料金プランでは、固定の従量料金単価に「燃料費調整額」を上乗せする仕組みになっています。Looopでんきは、この従来型の仕組みを廃止し、市場連動型の料金体系に移行しました。
一時的に独自の燃料費調整額を導入した時期もありましたが、「契約者自身が電気の使い方を工夫することで電気代を安くできる可能性を残した方がフェアである」という考えから、現在の市場連動型に落ち着いています。
メリット・デメリット
メリット
① 市場連動型で、電気の使い方次第で大きく節約できる
Looopでんき最大の魅力は、安い時間帯に電気を使うことで電気代を抑えられる点です。JEPXのスポット市場価格は、太陽光発電の出力が大きい昼間や、深夜など需要が少ない時間帯に下がる傾向があります。洗濯機・食洗機・炊飯器などのタイマー機能を活用して、安い時間帯に集中させる工夫が効果的です。
② 公式アプリが充実しており、節約を楽しめる
Looopでんきの公式アプリは、市場連動型プランを最大限活用するための機能が揃っています。「でんき予報」で翌日の安い時間帯・高い時間帯を事前にチェックできるほか、節約のアドバイス機能やゲーム感覚で電気の使い方を学べるコンテンツも用意されています。市場連動型のプランは「使い方がわからないと不安」という声が出やすいものですが、このアプリの存在がハードルを大きく下げてくれます。
③ 解約金がかからない
解約金が一切かからないため、「市場連動型を試してみたいけど不安」という方でも気軽に始められます。実際に使ってみて合わなければ、いつでも他社に切り替えられます。
④ 燃料費調整額がない
従来型の燃料費調整額が発生しないため、料金体系がシンプルです。「燃料費調整額の上限撤廃で電気代が急騰した」という他社で起きた問題を、仕組みとして回避しています(ただし、市場連動型には別のリスクがあります。デメリットの項目をご参照ください)。
デメリット
① 市場価格高騰時に電気代が跳ね上がるリスクがある
市場連動型の最大のリスクは、JEPXの市場価格が高騰した場合に電気代が大幅に上がる可能性があることです。実際に、2022年〜2023年のエネルギー危機時には市場価格が急騰し、市場連動型プランの利用者が大きな負担を強いられたケースがありました。猛暑・厳冬で電力需要が急増した場合や、燃料価格の国際的な高騰局面では、固定料金プランよりも割高になるリスクがあります。
② 時間帯を意識しないと節約効果が薄れる
市場連動型のメリットを活かすには、安い時間帯に電気を使い、高い時間帯には使用を控えるという意識的な工夫が必要です。「電気の使い方を特に気にしたくない」という方や、生活パターン上ピーク時間帯の使用が避けられない方には、固定料金プランの方が安心かもしれません。
③ 再エネ100%のプランではない
株式会社Looopは太陽光発電や蓄電池など再エネ事業を幅広く手掛けていますが、Looopでんき(スマートタイムONE)は再エネ100%の電気を供給するプランではありません。 公式サイトでも「再エネ(特に太陽光)由来の電気が多く発電される昼間の時間帯に積極的に電気を使っていただくことを指します。『スマートタイムONE』が再エネ由来の電気であることを意味しておりませんのでご注意ください。」と明記されています。再エネ100%の電気を使いたい方は、別途その点を確認する必要があります。
④ 電気料金の予測が立てにくい
固定料金プランと異なり、毎月の電気代が市場価格によって大きく変動します。家計の予算を立てにくいと感じる方もいるかもしれません。アプリのでんき予報である程度の予測は可能ですが、月単位での正確な見通しは難しい点は理解しておく必要があります。
推しでんき視点の評価
推しでんき独自の視点で、Looopでんきを3つの軸で評価しました。
| 節約推し | ★★★★★ |
|---|---|
| 環境推し | ★★★★☆ |
| 社会貢献推し | ★★☆☆☆ |
節約推し:★★★★★ 市場連動型プランは、電気の使い方を工夫できる人にとって大きな節約ポテンシャルを持っています。さらに、公式アプリの「でんき予報」や節約アドバイス機能が充実しているため、市場連動型プランの中でもLooopでんきは特に使いやすい部類です。「節約を楽しみたい」という方には高く評価できます。
環境推し:★★★★☆ Looopでんき自体は再エネ100%のプランではありませんが、運営元のLooop社は太陽光発電・蓄電池・VPP事業など再エネの普及に積極的に取り組んでいます。また、市場連動型プランは太陽光発電が多い昼間に電気を使うインセンティブが生まれるため、間接的に再エネの活用を促す効果があります。
社会貢献推し:★★☆☆☆ VPP事業や再エネ推進を通じた間接的な社会貢献はありますが、電力プラン自体に直接的な社会貢献の仕組み(寄付やカーボンオフセットなど)は組み込まれていないため、この軸での評価は控えめです。
Looopでんきの申し込み方法
公式サイトにアクセスして、サービス内容を確認します。 ※公式サイトは下のボタンからアクセスできます。
申し込み前に、以下の書類を必ず確認してください。
- 電気料金プラン
- 電気需給契約に関する重要事項説明書
- 基本約款・利用規約
市場連動型プランは料金が変動するため、仕組みを十分に理解した上で申し込むことをおすすめします。
現在契約している電力会社の電気料金明細書をご用意ください。以下の情報が必要です。
- お客様番号(契約番号)
- 供給地点特定番号
これらは検針票やマイページに記載されています。
申し込み後、電気契約の切り替えには約2週間〜1ヶ月程度かかります。切り替え期間中も電気は通常通り使えますのでご安心ください。
Looopでんきのよくある質問(Q&A)
株式会社Looopが提供する他のサービス
株式会社Looopは、電気小売事業(Looopでんき)以外にも、再生可能エネルギーを軸とした幅広い事業を展開しています。「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、電気の「つくる・コントロールする・届ける」一連のプロセスを手掛けています。
太陽光発電事業 家庭用・産業用太陽光発電の開発・建設・販売・施工を行っています。PPA(電力購入契約)モデルも積極的に展開し、再エネの普及を推進しています。
蓄電池事業 家庭用・産業用蓄電池の販売・導入支援を行っています。太陽光発電と組み合わせた自家消費型システムの提案に強みがあります。
VPP事業(仮想発電所) 太陽光発電や蓄電池を遠隔制御し、電力の需給調整を行う仮想発電所事業を展開しています。電力の安定供給と再エネ活用に貢献しています。
オンサイトPPA・オフサイトPPA導入支援 自家消費型のオンサイトPPAやオフサイトPPAの太陽光発電所の販売など、法人向けの再エネ導入支援を行っています。
スマートホーム関連事業 グループ会社の株式会社グラモにて、AIやIoTを活用したスマートホーム事業を展開しています。エネルギー管理と暮らしの利便性を融合させたサービスを開発中です。
これらの事業はすべて「再生可能エネルギーの普及」と「エネルギーの効率的な利用」を共通の軸としています。
※各サービスの詳細・最新情報は、株式会社Looopのコーポレートサイトでご確認ください。
まとめ
Looopでんきは、市場連動型の料金体系を採用した電力プランです。JEPXのスポット市場価格に連動して30分ごとに料金が変わるため、安い時間帯に電気を集中させることで、大きな節約につなげられる可能性があります。
特に、公式アプリの「でんき予報」を使った電気の使い分けを楽しめる方には、非常に魅力的なサービスです。解約金もかからないため、市場連動型プランを試してみるハードルは低いと言えます。
一方で、市場価格の高騰時には電気代が跳ね上がるリスクがあること、節約効果を得るには時間帯を意識した使い方が求められることは理解しておきましょう。「電気の使い方を工夫するのは面倒」と感じる方には不向きかもしれません。
まずは公式サイトのシミュレーターで、自分の使い方でどの程度の節約が見込めるか確認してみることをおすすめします。
Looopでんきの会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Looop(ループ:Looop Inc.) |
| 設立 | 2011年4月4日 |
| 本社所在地 | 東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー(受付17階) |
| 代表者 | 代表取締役社長 CEO 中村創一郎 |
| 資本金 | 6,680百万円 ※2026年1月時点 |
| 売上高 | 505億2,400万円 ※2025年3月期単体 |
| 主な株主 | 東急不動産株式会社、中部電力ミライズ株式会社、株式会社センコーコーポレーション、株式会社アイモバイル、ENEOS Power株式会社、日本グリーン電力開発株式会社、戸田建設株式会社、北陸電力株式会社、三井住友海上火災保険株式会社 ※創業者、取締役を除く |
※会社情報は2026年2月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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